写真と文など
by ma_roma_ro
タレフェチ
直島に行った。
青春十八切符を買ってザックにテントを詰め込んで。
前に一度直島には行った事がある。
どれくらい前だったかははっきり思い出せないが、その時はまだ直島コンテンポラリーアートミュージアムと家プロジェクトだけで、地中美術館は建設中だった。
新しくできた地中美術館。安藤忠雄、ウォルター・デ・マリア、ジェームス・タレルそしてモネ。
世界と時間をも越えて作り出された夢の美術館にいざ出発。

夜の7時過ぎ直島に到着。
食料を買いバスで美術館近くの砂浜にテントを張る予定だったのだが最終のバスに乗ると買出しに行く時間が無い。
買出しに行かないと食料が全く無い状況だったのでとりあえず島の観光案内所へ。
営業時間はとっくに過ぎていたのだが強引に中に入ると親切な所員の方がいて、車で食料品店と美術館近くの砂浜まで送ってくれた。
もちろん無料で。さっそく島の人の温か味に触れて一日目は無事に終わる。

次の日は朝からコンテンポラリーアートミュージアム→地中美術館→家プロジェクトという順に見て回る計画だったので潮風の流れる海沿いの道を歩いていく。
以前来た時と変わらぬ景色に懐かしさを感じながら少し歩くと直島コンテンポラリーアートミュージアムに着いた。
中の展示物は永久展示がほとんどなので以前来た時と全く変わってはいなかったのだが、二度目だと言う事を忘れるくらいに作品に見入ってしまった。
一度見ただけでは感じ取れなかったものが二度目では感じ取れるような気がしたし、一度目とはまた違った角度から作品を見れたような気がする。
予想以上に時間を取ってしまったので急いで今回のメインイベントである地中美術館へ向かうバスへ。
しかしいくら待てどもバスは来ない。
反対行きのバスは来るのだが12分待ってもバスはこなかった。しかたなく歩いていく事に。
太陽も高く昇り容赦なく照りつける。
炎天下の中しばらく歩くとヤギを散歩させてるおっさんに遭遇。
半パンに半そで、白のキャップにサングラス。片手にヤギ。かなりパンチ効いてる。
当然のように絡みに行くと想像どうりいや、想像以上のキャラの持ち主だった。
どこからどう見てもヤギ以外の何者でも無いヤギを指差し「このヤギの名前はなんていうの?」と私が尋ねたら、
「これはヤギちゃうやろ。」と真顔で否定した上に質問の答えには一切触れないという荒技をくりだしてきた。
そして独特の口調で自らの生い立ちを一通り話し終えた後、静かにうなずきながら「このヤギはナルちゃん。」と言った。
答えの遅さはさることながら、それ以上に最初に否定していたヤギ説をあっさり認めている事に私は驚愕した。
恐るべしヤギおやじ。
気が付くとだいぶ時間をロスしてしまっていたのでヤギの去勢について熱く語るヤギおやじを振り払って再度地中美術館へ向かう。
入り口はコンクリートの巨大な壁に四角い穴がぽっかりあいているシンプルなものだった。
その穴の向こうに何が待っているのか想像するだけで胸がドキドキする。
ここから先の中の様子も書きたい所なのだがこれから行く人の事もあるので自主規制します。
感想はとにかくスケールが凄かった。美術館の中と言うよりは美術品の中に入ったと言ったほうが良いだろう。
もしまだ見に行ってない人がいるのなら是非行ってもらいたい。
しかし私が一つ心残りなのはジェームス・タレル作の「オープン・スカイ」のナイトプログラムを見れなかった事だ。
これから行く予定のある人はぜひこちらで申し込みを。地中美術館HP(ジェームス・タレル)
テンションが上がりっぱなしでつい長居してしまい、急いで出たのだがバスを乗り過ごしてしまった。
次のバスまでは一時間ある。
しかもこれから見に行こうと思っていた家プロジェクトは4時半に受付終了するという事が判明した。
只今の時刻4時20分。家プロ断念。
バスに間に合っていても結果は同じだった。仕方なくベースキャンプの砂浜まで戻る。
急遽滞在日数を一日延長して次の日家プロに行く事にした。
二日目は満足した気分でゆったりとした夜を過ごす。

朝暑さで目が覚めてテントの外に出ると雲ひとつ無い青空が広がっていた。
起きてすぐにご飯を炊く。
この二日間ご飯を炊くのに失敗しっぱなしだったのでリベンジをする為だ。
結果は、いまいちだった。
芯は残らなかったものの逆に少し柔らかくなりすぎていてちょっと味もおかしい。
無洗米など二度とつかうか!!と固く心に誓う。
若干へこみつつテントをたたむと家プロがある本村地区に向かう。
しかしまたもやバスに乗り遅れてしまっていたので歩いていく。
まともにバスに乗れた試しがない。
でもバスで行っていたら出会えなかったような景色や風の香り、そして自分の足で島を歩くという実感が、この旅をより良い旅にしている事は間違いなかった。
本村に着くとまずジェームス・タレルと安藤忠雄のコラボレーション「南寺」へ。
前回来た時に聞いた話では「安藤忠雄はこの南寺を設計する際、わざと古い日本の長さの単位である尺寸方を使用し、建築方法も古来から伝わる技法を多用した。一説によると色々注文をつけるタレルに対しての意地だったのではないかとも言われている。」いかにも頑固なアーティストらしいエピソードだ。
そんなことを思い出しながら中に入る。
二度目だというのに地中美術館で体験したタレルの作品とこの南寺の作品が結びつきまた新たな感動を呼び起こす。
本物のアートは本当に素晴らしい。
完全にタレフェチになってしまった。
感動したらお腹が減ったので南寺を出た後まるやカフェで腹ごしらえをする。
10歳の巨匠KAIくんの作品展示会が行われていた。
これが10歳の描く絵かと関心して自分が10歳の頃を思い出して見る。
私が10歳の時は、、、恥ずかしくて言えません。
ファンタオレンジと、とろり豚角煮丼を注文。
これが激うま!しかもファンタはビン!!最高です。
皆さんも直島にお越しの際は是非お立ち寄りください。カフェまるや
お土産はそのとなりにあるケナフ工房へ。
グラビアアイドルと見まがう程の美人オーナーと清純派アイドル顔負けのジュエリーアーティスト二人が営むこのお店は、地球の温暖化防止に効果があるとされているケナフという麻科の植物を原料にした工芸品やおせんべい、オーナーが作った空き缶アートの置物やハンドメイドのジュエリーなど色々置いてあるので是非お立ち寄りを。
腹ごしらえを済ますと次は角屋。
地元町民と宮島達男とのコラボレーション作品を鑑賞。
宮島ワールドは築200年の民家の中に幻想的な空間を作り出している。
時の経つのも忘れて見入ってしまった。
その次は護王神社へ。
神秘とアートの見事な融合を目の当たりにして再び感動。
「ガラスの階段上~る~♪」と口ずさみながらバス停にいく。
港へいくバスは乗り過ごす事なく無事に乗る事が出来た。
時間通り船は直島を離れて岡山の宇野港へ向かう。
小さくなっていく島影を見ながら心の中で「また来よう。」と何度も言った。
                                        
                                         終わり

写真も沢山撮ったのでまた現像したらアップします。
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by ma_roma_ro | 2005-08-20 02:25 |
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